WAG WAG
1st Album「WAG」
Now On Sale!

1999年10月14日に「Free Magic」でメジャー・デビューし、それ以来自分達のペースで作品を制作し続けてきたWAG。既存の枠に捕らわれずに、様々なタイプの楽曲を彼らなりのスタンスで発表し、ここ最近ではAZUKI 七(GARNET CROW)や、徳永暁人(倉木麻衣「PERFECT CRIME」作曲など)とのコラボレートにより、ますます音楽性の幅を広げ、吸収体のバンドである事を証明してきた。デビューから2年、遂に彼らの1stアルバム『WAG』が10月3日にリリースされた。シングル4曲を含む全10曲が収録されている今作は、アルバム・タイトルがバンド名となっている事からも分かるように、確実に前進している現在の彼らの姿が最大限に詰め込まれている。デビューしたばかりの頃に、既に本誌では表紙(Vol.60)を飾っている彼ら。やっとアルバムがリリースされたといった感もあるが、それだけ彼らが自分達の作品にこだわりを持っていたのだと思う。こだわりの楽曲について、メンバーに語ってもらった。

1st al WAG
 1st ALBUM『WAG』Now On Sale!
 GIZA studio GZCA-5004 ¥3,059(tax in)

1. Don't pass me by/2. Free Magic(1st Single)/3. TIME WAITS FOR NO ONE/4. 悲しみの雨(4th Single)/5. Don't Think Twice, It's All Right(2nd Single)/6. In my life <album mix>(4th Single C/W)/7. L to R/8. NO SALE/9. Just wanna be(3rd Single)/10. そのままの君で…


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>>>Member's Liner Notes<<<

1. Don't pass me by
平山裕司(以下:裕司):この曲は、テンポ自体はあまり速くないのですが、かなりノレる曲に仕上がりました。そして何より詞の内容がかなりおもしろい。聞きどころは、イントロからAメロにかけての質感(う〜たまらない!)。
小黒哲也(以下:小黒):この曲は、デモの段階から異色というか、セオリーのない曲だったので、よく収まったなというのが正直な感想。60〜70年代くらいのテイストを加えたことによって、曲が楽しい感じになりました。詞の方もユーモアにあふれたいい感じ。1曲目からWAG全開です。

2. Free Magic(1st Single)
平山進也(以下:進也):デビュー曲ということで、何もかも初めての経験ばかりで、久々聴くとすごく嬉しいですね。でも俺の中で、一生心に残る作品です。皆さんもおなじみだと思うんで、是非聴きながら“Free〜Magic”って歌いつつ、WAGの歴史を振り返ってみて下さい。
柳田圭祐(以下:柳田):メジャー・デビュー第1弾シングルということで、今改めて聴くといい意味での幼さが出ていて、自分自身ひたれる感じで大切な曲です。

3. TIME WAITS FOR NO ONE(テレビ東京系アニメ「プロジェクトアームズ」オープニング・テーマ)
柳田:ライヴで盛り上がること間違いなし! 早くライヴでやりたいです。僕の中ではすごく、「上を向いて歩こう!!」っていう感じなので、嫌なことがあって落ち込んだ時などに最適です。もちろん、どんな時でも最適です。
裕司:この曲はライヴ映えしそうな感じに仕上がりました。疾走感はあるんですけど、今までのWAGとまた違った疾走系になっております(いや、これがWAGらしいのかも) 。

4. 悲しみの雨(4th Single)
柳田:この曲は何と言ってもイントロのベース!(個人的には?)そこからの盛り上がりがかなりドラマティックです。自分の今までを考えさせてくれるような曲かなぁ、と思います。何と言ってもドラマティック!
南公祐(以下:南):この曲はやはり全体的に悲しいイメージが先行していたので、ベースでそれを表現しようと取り組みました。そういうわけで今回のベース・ラインのイメージはずばり“涙”。しかもただの涙じゃないんですね、これが。どんな色の涙かと言うと、“黒い涙”なんです。「黒色の涙なんて人は流さないよ」とか思うでしょうが、ここでいう涙は「人が流す涙」ではなく、「人間の深部に流れる黒い液体」である“涙”なんです。そんなダークでありつつも、どことなく心地も良く哀愁漂うフィーリングを感じとってもらえれば嬉しいです。ちょっと難しい(笑)?

5. Don't Think Twice, It's All Right(2nd Single)
南:この曲の一番のポイントといえば、イントロのギターです。ちょうど1年前の初夏に向けて作った曲なので、本当は夏の日の晴れた日にドライブがてら聴くのが理想なんですけれども……、まぁ、それでも秋空の下で聴いてもすごく馴染んでくれる曲だと思うので、そのつまり、どんな時、場所でもよく合う曲です。
進也:この曲は、夏をイメージして作ったんですが、全体的にやっぱり気分が晴れるような空気感を大事にしましたね。歌詞的にも「くよくよするなよ」と前向きな詞で、ちょうどアルバムの分岐点に入ってるので、後半戦につながるぴったりの曲ですね。是非ドライブに……。

6. In my life <album mix>(4th Single C/W)
裕司:この曲はイントロから掴みがある曲です。そしてかなり全体的に空気感があるので、自分が空を飛んでいるような感じになります(笑)。そしてメロもかなりキャッチーで聴きやすくなっていると思います。
柳田:何と言ってもイントロではないかと。イントロから掴みやすく、どんな時にでも聴ける曲です。

7. L to R
南:今回のアルバムの中では、一番異色の曲だと思います。聴いてもらったら、好き嫌いが別れる曲かもしれませんが、WAGにとっては初の試みの曲で楽しんで作りました。映画の効果音などいろいろサンプリングしたりもしたので、それを探すのも面白いと思います。あと、ガンガンに歪ませたベースも最高にかっこいいのでぜひ聴いて下さい。
小黒:生ドラムは入れず、打ち込みで仕上げました。ループによって景色感が変わり、細かいギターのアレンジや、PAD、VOICEなどによって1曲を通じて色んな楽しみ方ができてると思います。今までのWAGとはまたまた違う展開の曲だと思うのですが、いい意味で裏切ったでしょ?

8. NO SALE
小黒:久々にギター・サウンドが表に出ている曲+みんなの個性が乱れ飛んでる感じです。でも、サビの一気コーラスが統一感を取っていて、全体を引き締めています。後はメチャクチャにハジけてる詞にも注目して下さい。ドラムもなかなか面白くできているので、聴いて下さいね!
南:この曲の注目すべきは歌詞でしょう(笑)。おそらくこの歌詞を読めば一体どういうシーンか想像つくはずです。思わず赤面する人がいるかも知れませんが、決して世間一般のイメージで受け止めないでください。つまり人間の価値基準というものの比喩表現としてこのシーンを描いたんです。僕は基本的に人間の価値基準というものを“狂であるか、狂でないか”で判断するのが好きなんですね。ああいうシーンでは人間に理性なんてないでしょ(笑)。本能剥き出しで(笑)。でも、一番人間として正直な瞬間かと思うんです。そう、吉田松陰の用語でいう“狂”がこの「NO SALE」であり、WAGの“狂”たる部分を示す曲なんです。

9. Just wanna be(3rd Single)
小黒:WAG3rdシングルであるこの曲は、アコースティックな感じが全面に出てるUKサウンドです。Aメロ→Bメロ→サビと盛り上がりの段階の工夫がいい感じの曲で、個人的にオルガンがキーポイント! サビの広がりの空気感を出すのに効いています。展開の変わり方、テンションの変わり方を楽しんで下さい!
進也:これは自分のヴォーカル・スタイルという部分で新しく見せれた1曲ですね。オケが薄くて、ヴォーカルが引き立つ中で、その表現力や声の処理など、シビアに追求しましたね。別にこの曲以外追求していないわけではないですけど(笑)。それぐらい俺にとって心に残る1曲でしたね。

10. そのままの君で…
進也:ラストに相応しい曲になりました。全体的にスローで、WAGメンバー自身にも訴えかけるDメロのインパクトある詞や、次につながる広がりの部分だとか、最後にこの曲で癒されて欲しいみたいなWAG の可能性を感じさせる作品になりました。
裕司:この曲はかなり切ないバラード系です。今、心が病んでる人などがこの曲を聴いて立ち直るきっかけになればいいなと願っとります。それ以外の事はこの曲に関しては、僕の口からはとてもとても……。


SPECIAL EDITION!! Interview with SHINYA HIRAYAMA
〜本誌では読む事のできないスペシャル・インタビュー!

●デビューから2年で遂に1stアルバムのリリースとなりましたが、今作を振り返って改めて思う事はどんな事ですか? また、アルバムをトータルで聴いた感想は?
平山進也(以下:進也):メンバー自身もようやく、やっとという感じで1stアルバムをリリースしたのですが、今年を振り返って一瞬で時が流れたけど、一日一日が充実していたというか、一人一人成長したなぁと音源を聴くと実感しますね。トータルで聴いた感想は、5人が納得した作品にもなったし、聴き飽きないアルバムになりました。

●アルバム制作に実際に取りかかったのは、いつ頃ですか?
進也:前々から曲はたくさんあったので、それを夏から完成形にしたって感じです。

●アルバムを作る上で、コンセプトやテーマといったものはありましたか? それはどんな事ですか?
進也:コンセプトは幅をきかせた音楽性。ジャンルを問わず、そのままの5人を出そうと心がけて作りましたね。テーマは60年代〜90年代、それから今に渡る音楽的ルーツをこの1枚で全て聴ける+WAGの成長ということで全てが伝わるようなテーマで全力でやりましたね。

●アルバム・タイトルはバンド名である『WAG』にしたのはどうして? また何か理由はありましたか?
進也:タイトルを「WAG」にした理由は、WAGをより一人でも多くの人に知ってもらおうと。音もそうですし、5人の一人一人のキャラ全て含めてという事でタイトルを「WAG」にしました。

●作り終えて、バンド内の空気感も変わったと思うのですが、いかがですか?
進也:作り終えて、5人の空気感は変わりましたね。メジャー初のアルバムという事で、5人の自信にもつながりましたし、納得もできました。また絆も深まりました。今後につながるものになったので、メンバー自身にも大きかったです。

●このアルバムを一言で表すとしたら?
進也:WAG5人そのもの。

●アルバムによって幅が広がったと思うのですが、今後WAGとしてやっていきたい事や、チャレンジしたい事、今後の活動予定などを教えて下さい。
進也:アルバムを作る楽しさがやみつきになりました。これを期にリリースをどんどんし、また早くアルバムを出したいなぁと思いました。そしてWAGはライヴが好きですし、曲も増えてきたので、全国色んな所でライヴをしたいです。常にチャレンジ精神を持って色んなことに挑戦していきたいですね。これからもWAGをどうぞ宜しくお願いします。

◆◆◆WAGインストア・イベント決定!! ◆◆◆ 

●日時:10月20日(土)16:00〜
●場所:HMV三宮店イベントスペースにて
★HMV三宮アルバム購入特典
・WAGの1st ALBUM『WAG』購入時に、"メンバー・サイン入りポスターと"イベント参加券"を配付します。
・"イベント参加券"をお持ち方は握手会に参加できます。

★BIOGRAPHY★
1998年 秋     平山進也(Vo)、裕司(G)の兄弟を中心に大阪で結成。
1999年 5月    「Odyssey」レコーディング開始。サンヨーポータブルMD「MD-U4」TVCMに出演。           イメージ・ソングに「Odyssey」が起用される。 1999年 7月 7日  Garage Indies Zapping Association(インディーズレーベル)より1st マキシ・シングル「Odyssey」リリース。     8月14日  京都LAB TRIBE“spinns 4th anniversary”SPECIAL PARTY LIVE出演。     9月 3日  インディーズ1st ミニ・アルバム『WAGGISH TRICKS』リリース。     9月13日  東京・大阪での初ライヴ・ツアー「WAGGISH TRICKS〜WAGだぜ、イェア! 〜」を年末にかけて行う。     10月 2日  Kiss-FM「FUTURE PARADISE WAG-ON!」スタート。     10月 3日  インディーズ2nd ミニ・アルバム『Baggot Inn』リリース。           タワーレコード心斎橋店にてインディーズ・チャート1位獲得。     10月13日  大阪Club DAWNにてメジャー・デビュー記念LIVE“WAY-OUT~ vol.8” 出演。     10月14日  メジャー・デビュー・シングル「Free Magic」リリース。 2000年 7月19日  2nd マキシ・シングル「Don't Think Twice, It's All Right」リリース。 2000年 12月23日  福岡DRUM Be-1にて、ライヴ・イベント“FUTURE'S FACE 〜21世紀eve CASE OF SPIRIT〜”出演。 2001年 5月16日  3rd マキシ・シングル「Just wanna be」リリース。 2001年 5月25日  大阪ミューズ・ホールにてライヴ・イベント“Rock drivin' 2001”出演。 2001年 8月29日  4th マキシ・シングル「悲しみの雨」リリース。

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