doa

New Album
『CANDLE』

2005.11.23 On Sale!


2004年、リスペクトするCSN&Yなどの楽曲をカヴァーしたアルバム『deadstock』でインディーズ・デビューを果たしたdoa。7月にシングル「火ノ鳥のように」でメジャー・デビュー。その後「白の呪文」「英雄」とコンスタントにシングルをリリース。2005年2月には、1stアルバム『open_d』を発表。このアルバムを引っさげてSHIBUYA-AX、なんばHATCHでワンマン・ライヴを敢行した。さらに3月には10年ぶりの来日を果たしたR.E.M.の日本公演でのオープニング・アクトを務め話題となった。4月「青い果実」、8月「君だけに気づいてほしい」、11月に「キャンドル」と、およそ1年の間に数多くの作品を生み出してきた。最近ではブログ・ランキングでも音楽カテゴリーで1位に輝くなど、さらに注目が高まっている。そして! ヴォーカルの吉本はGP2のレーサーとしても活動中。ベース&ヴォーカルの徳永と、ギター&ヴォーカルの大田は、この夏B'zの全国ツアーにサポート・メンバーとして参加するなど、それぞれ過密スケジュールの中、なんと今年2枚目となる彼らのフル・アルバムが届けられた。バンドとしての充実ぶりを伺わせるこのニュー・アルバムについて、徳永と大田に話を聞いた。(INTERVIEWED BY YUKARI MATSUBARA)

●アルバムという事で、お2人からセルフライナー・ノーツという形で1曲1曲ご紹介頂きたいのですが、まずは1曲目の「キャンドル」からお願いします。
徳永暁人(以下徳永):今回のアルバム・タイトルにもなっている曲なんですけど、バラードって全面に出して発表したのはこの曲が初めてだったし、僕らの思い入れも深い作品です。色々な曲に挑戦するごとに、散漫になってきているんじゃなくて、逆に自分達の音楽のルーツとかが良く見えてきていて、どんどん掴めてきている感触があって。この曲はサウンドも含めコーラス・ワークとか、それを感じてもらえる作品になったんじゃないかなって思います。そういう意味ではとても大切な曲です。
大田紳一郎(以下大田):歌詞は冬の歌詞なんですけど、沖縄で書いたんですよ。何故か僕が書くdoaの曲には女性が登場してしまうんですよね。自分でもそこは不思議なんですけど。この曲はすごく時間をかけて大事に作っていった曲ですね。

●どれくらいかかったんですか?
大田:構想5年!
徳永:おいおい、doaを結成してまだ5年も経ってないですよ。
大田:あ〜そうか!!! まぁとにかく1つ1つの過程で、こだわって作っていきましたね。
徳永:本当に色々。例えばラジカセで聴いたりカーステレオで聴いたり、どれがいい音かじゃなくて、どれが感動するかっていう、そういう観点で選んでいったりしましたね。

●では2曲目の「僕は君を壊したりしない」は?
徳永:これは僕らの印みたいなアコースティック・ギターのアルペジオから入るんですけど、鐘の音も入っていたりして、冬のアルバムという季節感をわりと意識して作った曲ですね。「君だけに気づいてほしい」というシングルから、すごくメロディを重視するようになって、この曲も8ビートのロックなんですが、メロディというか、旋律の美しさを追求したアップテンポな曲になっています。
大田:コーラスが、力強いdoaのコーラスですね。「英雄」とか、あの辺のマイナー・キーな、80年代のロック・バンドっていうのかな、そういうイメージのコーラスになっています。歌詞も力強いラヴ・ソングになりました。

●歌詞の“一緒に泣こうよ 泣いた顔を見せあって笑いあおうよ 強さも傷つきやすさも お互いが一番わかってるから”という部分がとても印象的でした。「キャンドル」の時も感じたんですが、“好き”とか“愛している”っていう直接的な表現はないのに、大田さんの歌詞はとても包容力を感じるんですよね。
大田:愛してるとか、好きとかって恥ずかしくて言えないですね。まだI love youだったらいいかな……。この歌詞の部分は、男も女も対等にしよう、対等な立場でお互い頑張っていくんだっていう風にしたかったんです。だから一緒に泣いたり、笑ったり、お互いが分かち合っているっていう、そういう部分が描けたらと思いました。

●では、続いて3曲目の「君だけに気づいてほしい」は?
徳永:今年の8月にリリースしたシングル曲です。この曲は、新しい世界観にチャレンジした最初の曲だったんで、思い入れも強いですね。今回はミックスもそのままで、シングルと同じヴァージョンを収録しています。
大田:これは、このアルバムに繋がった曲ですね。
徳永:あっそうだね、この曲がスタートでしたね。

●この曲がスタートになったという事ですが、今回は1stアルバムとは少し趣きの違った、色々なテイストの曲が入った作品になっていますよね。
徳永:そうですね。今はすごくメロディアスな方向に向かってるなって、その当たりを感じられるアルバムになったと思うんですけど。今年2枚アルバムを出して1枚目が陰だったら、こっちが陽っていう。僕らのサウンドの中でもいい意味でもそういった二面性が面白く出せたんじゃないかなと。1枚目はあえてマイナー曲しか書かなかったんですよ。もうそれは最初から決めていたんです。その後色々やっていく中で、このバンドはもっと色々な良さがあるって発見があったりして、そんな流れから自然と今回のアルバムが出来ていった感じです。

●では4曲目の「ハッピーエンディングじゃ終わらない」は?
徳永:今回のアルバムの中で一番アップテンポな曲です。ウエスト・コースト・ロックっていうのを僕らずっと追求してやっているんですが、その中にHOTRODっていう音楽があって。HOTRODっていうのは、強力なエンジンを積み込んだ改造車の事で、車を改造して浜辺へ行く若いサーファー達の日常を歌ったり、曲の中に車のエンジン音などの効果音を入れたりしたところから、そう呼ばれるようになったんですけど、まぁそのHOTRODのリズムのイメージの上に、吉本君が歌詞を載せてくれて出来上がった曲です。一番パワフルな曲になりましたね。

●吉本さん自身の事を歌われた歌詞なんでしょうか?
徳永:そうですね。ホイ卒(保育園卒業)とか(笑)。彼は英語詞にしても日本語にしてもいつもそのまんま、脚色していないっていうか、思ったままを書いてきますね。保育園卒業でも、自分の好きな事をやれるんだっていう部分なんかも言いたいじゃないですかね。
大田:これは、楽しい曲です。笑えるというか、ライヴでやったらすごく楽しいだろうなっていう曲ですね。

●5曲目の「夜空はきらめいて」も、ウエスト・コーストな空気感たっぷりですね。
徳永:ずっとビーチ・ボーイズ風な曲をやりたいなっていうのがあって。ビーチ・ボーイズっていうのはめちゃめちゃ夏なんですけど、ビーチ・ボーイズな曲で僕らなりの冬の曲を作ってみようという事で出来た曲です。ピアノ・ソロがあるんですが、OOMの大楠君に弾いてもらいました。すごく難しいソロなんですが、曲にマッチしていて、とてもいい感じに弾いてくれましたね。
大田:これはもう、冬っていう指定が最初にあったので、歌詞はそのイメージを膨らまして書いていきました。いい感じのコーラスが入ったオケを渡されたので、その世界観を崩さない様に書いていきましたね。

●“楽しいことをいつも見逃しているのかな... そんな思いがふと心をよぎる”っていう歌詞が出てきますが、まさにそんな忘れがちな気持ちをふと思い出させてくれるホッと癒される1曲ですよね。では続いて6曲目の「I wanna know your soul」をお願いします。
徳永:この曲は3人のダイレクトな歌を一番聴かせられる曲になったかなと思います。リズムはスロー・テンポな3拍子だったり、スライドギターが入ったりしてカントリー的な要素も入っていたりするんですけど、“アコギと歌”っていう、わりと今までカップリングでやっていたイメージのサウンドですね。僕らがやりたい事をすごくダイレクトに作れた曲だと思います。こうやって改めて振り返ると、今回のアルバムのバラードは明るいですよね。前回のアルバムよりも明るい!
大田:そうだね。僕はこの曲は、今回の中で一番聴いて欲しい曲ですね。これがdoaなんですよ!って感じで。この歌詞は「キャンドル」と同じ時期に書いたんですよ。だから沖縄で書きました! 1日オフの日があって、観光で「ひめゆりの塔」に行ったんですけど、そこで衝撃を受けまして。当時の写真とか教科書とかが博物館に飾られているのを見たりして回ったんですが、その時に芽生えた感情を歌詞にした曲です。

●では7曲目の「シェリー」はどんな曲になりましたか?
徳永:僕はもともと作家思考の強い人間なんですが、前々から女性の名前を主題にした曲を作りたいなと思っていたんです。で、何気にギターを弾きながらメロディを考えていた時に、最初に頭の“シェリ〜”っていう部分が浮かんできたんですよ。そこから広げていった感じなんですけど。マイナーな曲で、アコギでリフを弾いてっていう、インディーズでカヴァーをやっていた頃の路線を一番継承している作品ですね。
大田:スケールがデカイ感じの曲ですね。1stシングルの「火ノ鳥のように」の雰囲気もありつつ、ギターはサビに歪み系のギターを入れて……、何ていうか、愛の重さを表してみたかったんですけどね。

●こちらの歌詞は徳永さんが手掛けられていますね。
徳永:はい。これは、片思いの曲になっています。

●“その長い髪は 君を守るヴェールのようさ”っていうフレーズが出てきますけど、髪って女性にとって特別なものだと思うんですよね。男性ながら、そんなアイテムを上手く取り入れた歌詞になってるなと感じましたが。
徳永:歌詞では長い髪になっていますけど、短い人も、女性にとって男性以上に髪への思い入れって強いと思うんですよね。まぁ失恋して髪を切るなんて言いますけど、男には分からない世界があると思うんですよ。僕は女性っていうものが未だによく分かっていなくて、その掴み切れないアイテムの1つとして、この“髪”っていうワードが出てきたのかなって思いますけど。まぁ、結局何も答えは出ていないっていう結末の歌詞になっています。

●そして次の「危険なカーブ」は、大田さんがメイン・ヴォーカルですね。
徳永:今回の中でもっともハード・ロック色が強い曲ですね。大田さんがメインっていうのを始めから意識して作ったんですけど、音域的にも通常ありえない高い所をメロディにしてみたり。ギターのリフとかの感じも、これはまさに大田紳一郎の曲ですね。コーラスの割振りも最初から大田さんメインっていうのを意識して作っていきました。

●あえて大田さんにハードな曲を歌ってもらったのは何故なんですか?
徳永:一番いい所を引き出したいなと思って。超ハイトーンっていうのをどう表現してみようかなっていうのが最初にあったんです。出せばもっと出せるかも知れないけど、大田さんはキーが上のDまで出るんですよね。これはもうかなりの高音なんですけど。このDを使ったメロディを作ろうかなって思って。一番最後の“危険なカーブ”っていう所を、是非聴いて欲しいですね。

●大田さんは実際歌ってみていかがでしたか?
大田:自分でもこんな曲を歌うのは初めてだったんで、チャレンジしたっていうか、すごく気持ち良かったし気に入っています。自分で曲を作るとそこまで高いキーは、出るけどやっぱり使わないですよね。下手したらdoaより低いキーの設定の曲を作ったりするんで
徳永:これ、ライヴで盛り上がりそうですよね。最初に手拍子とかも入ってるんで。
大田:これ、ライヴで最後出なかったらショックだよね〜(ポツリ)
徳永:(爆笑)。それはそれで面白い!

●歌詞はご自身の気持ちを描かれているんですか?
大田:そうですね。自分の気持ちです。僕らミュージシャンは曲でしか、言えないですからね。

●9曲目にはシングルの「青い果実」が入っていますね。
徳永:これはシングル・ヴァージョンとは少し変えてドラムをCunning Antyの鶴屋君で入れ直しています。よりパワフルなミックスに仕上がったと思います。今回、ほとんどの曲で鶴屋君に叩いてもらっているんですけど、アルバムとしてのサウンドの統一感を計りたいなっていう所で、この曲も入れ直しました。
大田:すでに懐かしく感じますね。こんなリフをやってたんだなぁ〜とか。まだこの曲はライヴでやっていない曲なんですよね。
徳永:あっそうだね。しかしこれ大変そうですね。PVもヘロヘロでしたからね。是非ライヴで早くやりたいですね。

●10曲目の「自転車少年」は、徳永さんがメインでヴォーカルをとってらっしゃいますね。
徳永:はい。これはコーラスのレコーディンングの方法として、実はすごく凝った事をやっているんですけど。ウーとかアーとかって伸ばしているコーラスをよくウーアー・コーラスっていうんですけど、ピアノで言ったら全部の鍵盤を1つずつウーとかアーとかって入れていって、それをそれぞれ4本ずつ録っていきました。音って1オクターブで12音あるんで、要は計12音×4本で48本位まず録ったんですけど、それを曲の頭から最後までガ〜っとずっと出して、鍵盤でいうと全部の鍵盤を一斉に押して不協和音が鳴っている状況になるんですけど、その中で本当に必要なコード・トーンだけボリュームを大きくしていったんですよ。だからよ〜く聴くと、ぶちゃっと潰れた音が頭から最後までずっと鳴っているんです。この曲は10ccにすごく影響を受けてるんですけど、そんなイメージで作っていきました。かなりオタクな作業ですよね。本当に好きじゃなきゃ出来ないですよ(笑)。

●ボリュームの上げ下げなどの作業も、トラックダウンの段階ではなく、オケ作りの段階でやられたんですか?
徳永:そう、宅録です。まずコーラスの作業を全部済ませたものをスタジオに持っていって、そこからアコギを重ねたり、最後にドラムをちょっと付け足してもらったりして、他の曲とはちょっと違う作り方をしていったんです。景色が見える仕上がりにしたかったんで、結果としてすごくそういうイメージにフィットしたサウンドが出来たんじゃないかと思いますね。
大田:歌も全部録り終わって、本当の最後に徳永君から「ちょっと渋めのギターを入れて欲しいんだけど」って言われて、夜中スタジオに行ってレックしました。
徳永:やっぱりブルーズな感じが欲しかったんですよね。音がかすれちゃって出なかった感じとか、そういうのも全部活かして、是非ブルーズな雰囲気に仕上げたかったんで。あと自転車の音は、スタジオの隣の公園に録りに行きました。

●歌詞では最後のサビが印象的でした。“グラグラな時もハンドルだけはギュッとつかんで そしてまたいつかの自転車少年みたいに 未だ見ぬ道を 泥んこになって 進み出すのさ”っていうところ。
大田:いいですよね! そこ。 徳永:中・高校性の頃の思い出と、最近の実生活の自分と……。まぁその辺から広げていった感じなんですけど。最後の部分は無意識に出てきてるものなので、よく分からないですけど……。

●純粋な部分が女性心にグッとくるんですよね、きっと。
徳永:大人になった自分の歌なんですけど、大人になったっていうわりには大人になれていないなぁっていう。その辺で、こう、もがいている歌ですね。臆病なんですよ、僕。例えばミュージシャンになりたいって、その道に入る事ですら最初は臆病だったし。女性に対してもよく分からないし、日々成長しきれないなって悩む事もあるし、自分を助けようとして曲を作ってるってところ、半分あるんですよね。

●自転車という言葉をキーワードにしたのは?
徳永:バイク少年でもいいかなって思ったんですけど、でもやっぱりバイクじゃだめだなって思って。自分で漕いでるっていうイメージがないとなって思ったんです。

●ラストは「ハレ」ですね。
徳永:これは本当にカラっと、ウエスト・コーストって感じの曲になっています。アコギかき鳴らしてみんなで歌おうぜ!みたいな。僕高校生くらいの時、高校が好きじゃなくてよくサボっていたんですよ。4時間目で帰っちゃって、海に行っていましたね。自分がやりたい勉強じゃなかったんですよね。すごく悩んでいた時期があって、親や友達にも言えずに……、今考えたらすごくちっぽけなガキの悩みなのかもしれないけど、その時の僕にとってはすごく大きな悩みで、この歌詞はその頃の実話曲ですね。この曲、実は前のアルバムの頃にはもう出来上がっていた、一番寝かせていた曲なんです。歌入れも何回もやり直したりして、一番馴染みの深い曲ですね。これは12弦のアコースティック・ギターっていうのを使っているんですが、イーグルスなんかもよく使っていたりするんですけど、1オクターブ上の弦も張ってあるんで、すごく明るい音がするギターなんです。その辺も是非聴いて頂きたいですね。
大田:この曲、僕も好きですよ。楽しい曲で、徳永暁人ワールドって感じで!

●歌の最後の部分は、下ハモが徳永さんで、上ハモが大田さんですか? コーラスがすごくいい感じで残りますよね。
徳永:やっぱりアルバムの最後は3人のコーラスで終わりたかったんですよね。

●明るい曲を一番最後に持ってきたのは何か理由があるんですか?
徳永:この曲を最後にしたいっていうのは僕も大田さんも一致していたんですよね。
大田:まっ、最後は明るくいきたかったよね。
徳永:そうですね。それが僕らが追求している西海岸とか、カラっとしているイメージにすごく近いんで。

●アルバム全体を通して、吉本さんの歌入れはどんな感じでしたか?
徳永:ご存知のように彼はレーサーもやりながら音楽活動もしているんですけど、時間のない時も全然手を抜かないで、帰りの飛行機の中でレコーディングする曲を何百回も聴き込んできたり……、そういう姿勢は仲間ながらにすごい根性あるなって思いますね。体力的にも多分すごく疲れていると思うんですけど、そういうのを顔にも口にも絶対に出さないでレコーディングに没頭してる、そういう所は一緒にやっていてすごく気持ちいいですよね。

●今回は色々な曲調を歌いこなされていて、改めてヴォーカリストとしての吉本さんの成長を感じられたんじゃないですか?
徳永:ものすごい成長していますよ。おそらく僕らにも見せない所で相当努力しているかもしれないですね。分からないですけど。それに相当音楽好きじゃなかったら、ここまでついてこれていないと思います。こんなスパルタなバンドで(笑)。キーも3人共どんどん高くなってきてるし(笑)。

●アルバムのタイトルはどんな風に決まっていったんですか?
徳永:これも色々考えたんですけどね、季節感と……、やっぱり「キャンドル」って曲が今の僕らを象徴している、アルバムの核になる曲だったんでそこから取って、シングルとは差別化するためにアルファベットで表記するようにしました。

●前のアルバムは今年の2月に出されているので、1年に2枚もフル・アルバムを出された事になりますが。
徳永:あ〜、そう言えばそうだ。すごい昔に感じますけど、今年でしたね。

●このタイミングで2枚目のアルバムを出されたのは、コンセプト的なものがあって、そこを目標に作っていったのでしょうか?
徳永:気が付いたらですよ。
大田:でも何となく年内に出したいよねっていうのは、漠然とあったよね?

●それは今の充実ぶりを年内に形にしておきたいなという感じだったのでしょうか?
徳永:いや、そんな難しい事じゃなく、出来たから早く聴いて欲しいっていう、ただそれだけだったんですけど。すごく単純な感じです。

●ではあえて冬アルバムにしよう!といった、いわゆるコンセプト・アルバムではないんですね。
徳永:そうではなかったですね。結果的にそういう雰囲気のアルバムになったっていう感じです。
大田:これはすごくナチュラルなアルバムになっていると思いますよ。それに、僕ら2人がメインの曲もあったり、それぞれが歌詞を書いていたりして、色々な部分で三者三様のキャラクター像みたいなものも見える作品に仕上がったと思います。1stアルバムはどちらかというと、doaっていう1つのバンドっていう形を押し出した作品だったんですけど、今回はバンド感プラスそれぞれの個性も感じられるアルバムになりました。
徳永:まぁ今回は歪みサウンドとかにもすごいこだわってるんで、その辺りのギター・サウンドもバラエティに聴こえるじゃないですかね。アンプのつなぎ方を変えたりとか、色々やりました。同じ歪みでも曲によって色々変えてるんで、その辺も聴いてみて下さい。


doa

NEW ALBUM
『CANDLE』

2005.11.23 Release


GIZA studio
GZCA-5075 ¥3,059(tax in)