B'z

New Single
「ゆるぎないものひとつ」

2006.4.12 Release


B'zニュー・シングル「ゆるぎないものひとつ」は音と言葉が絶妙に絡み合った、
  時代を超えていく名曲! そして待望のドーム・ツアーも決定!


 アコースティック・ギターの音って、時として歪ませたエレキ・ギターの音より、遥かに心に訴えてくる時がある。ビートルズの「Across the Universe」、イーグルスの「Hotel california」、オアシスの「whatever」等、アコースティック・ギターから始まる曲で、そうした時代を超える名曲が今までもいくつかあった。今回のB'zのニュー・シングル「ゆるぎないものひとつ」のイントロのアコースティック・ギターの音色! こんなにもキラキラと澄み切った音色を、僕は今まで聴いた事がなかった。イントロの音を聴いただけでこんなにワクワクする今作は、まさに大名曲の予感がする。
 前作のシングル「衝動」同様、今作もエンジニアがジェイ・バウムガードナー(LINKIN PARK、EVANESCENCE、HOOBASTANK等)、マスタリング・エンジニアがテッド・ジャンセン(MADONNA、Marilyn Manson、Green Day等)というだけあって、サウンドがとにかくクリアーかついきいきとした躍動感に満ちている。

『何も始まらないで今日が終わり
      カラスは歌いながら森へ帰る
       自分がイヤで眠れない
        こんなこと何べんくりかえすの?』

『ゆるぎないものひとつ抱きしめたいよ
        誰もがそれを笑ったとしても』

 子守唄の様に暖かく親しみのあるメロディに、あくまで日常的で平凡な言葉が、それぞれ連鎖反応の様に意味を持ち、訴えかけてくる……。楽曲そのものはあくまで、ものすごく普遍的なものなのだ。サウンドと歌が丁寧に絡み合っている。シンプルで無駄なものは一切ない。暖かみのある粒のきわだったギター、一音一音存在感のあるドラム、そしてヴォーカルのせつない息づかいが聴き手に直接伝わる、まるで目の前30cmくらいで唄っているかの様に聴こえる絶妙なミックス。そこには聴こえない音、聴き取れない言葉、主張していない音等は何もない。多くを語らないが、1つ1つの音に意味があり、それがじっくりと確実に体の中にしみ込んでいく……。愛に溢れた本当にいつまでも大切にしたい楽曲だ。

 2nd beatの「ピエロ」は「ゆるぎないものひとつ」の世界観をさらに広げた硬派で力強い楽曲だ。スピード一杯にあげ、今にも壊れそうな程ポンコツな車に乗った、どこかやぶれかぶれな男の心情をピエロに見立た意味深なナンバーだ。ほとばしる感情をむき出しにした稲葉の歌声を、そっと押し出すかの様に、さりげなくも力強い松本のギター・サウンドで飾られている。まさにB'zの真骨頂ともいえるこの曲も、全編通してアコースティック・ギターが絶妙に絡み合ってどこまでも突き進んでいく。疾走感に溢れていながら、どこか不思議な感触のある、哀愁溢れる楽曲だ。
 音楽そのものがものすごいスピードで消費されている今だからこそ、今回のB'zのニュー・シングル、一音一音&一言一言、じっくり聴いて欲しい。いつまでも消える事のない、人の心に残る曲というのは、こういう曲の事を言うのだと感じるだろう。

 この季節この曲を聴きながら、これから新天地で頑張ろうという人や、ついつい毎日頑張り過ぎちゃってる人には『周りを気にせず、自分が信じたものを焦らず一つ見つけようぜ!』と言わんばかりに、B'zの2人が優しく微笑みながら、元気づけてくれるに違いない。

 7月から待望のライヴ・ツアーも決定!
 まさに『ゆるぎない』不動のサウンドを、バシバシと僕らにぶつけてくれるに違いない。心の底から、そして体全身でB'zサウンドを浴びて、目一杯楽しもう!      (TEXT BY ペリー今村)


B'z

New Single
「ゆるぎないものひとつ」

2006.4.12 Release


VERMILLION RECORDS
BMCV-5010 ¥1,050(tax in)