上原あずみ

New Single
「Never free」

2006.4.19 Release


昨年12月に発表したシングル「秘密」で本格的に音楽活動を再開してから約4ヶ月。上原あずみがニュー・シングル「Never free」を4月19日にリリースする。2006年第1弾シングルとなるこの曲は、昨年6月からすでにライヴで披露されていたもので、心に迫る歌詞世界と切ないメロディが強烈なインパクトを放つナンバーとして、ファンの間からシングル化を望む声が多く寄せられていた楽曲でもある。今回は新たにアレンジを施し、ライヴとは異なったロック・バラードで収録。カップリングの「lie」と共に、ライヴで育った曲が揃った1枚になった。インタビューでは久し振りの登場となる上原あずみに、今作について話を聞いてみた。(INTERVIEWED BY EMI MORI)

●昨年「秘密」をリリースされた後、本格的に音楽活動を再開した形になりますが、ライヴをして作品発表する活動ペースには慣れてきましたか?
上原あずみ(以下上原):そうですね。現場が楽しいので、すごく気持ち良くスムーズに進めていると思います。

●どういう所が楽しいですか?
上原:スタッフの方とのお喋りとか……。ほとんど世間話なんですけど(笑)。

●楽しい雰囲気の中でレコーディング出来るのはいいですね。
上原:そうですね。

●上原さんにとって欠かせない存在であるライヴですが、その楽しい所は?
上原:ファンの人から直に反応が返ってくる所だったり、応援してくれる声が聞こえたりする所ですね。目の前に自分の歌を聴いてくれる人がいるというのは、心強いです。ライヴで新曲を発表出来るのもすごく嬉しいですね。

●レコーディングしたりする時も、ライヴを意識されたりしますか?
上原:“ライヴだったらこういう風になるかな”という風に思ったりはします。

●上原さんの歌詞にはインパクトのある言葉遣いがありますが、今回の「Never free」の歌詞にも、印象的な言葉が出てきていますね。こういうイメージは曲を聴いた時に思い浮かんだんですか?
上原:「Never free」の歌詞は、曲を聴いてすぐにサビの部分が出てきました。“Never free”という言葉も最初に出てきたものです。これがそのまま曲のテーマになりました。

●“Never free”という言葉には“自由になれない”という意味がありますけど、これは上原さんが日頃思ったりする事なのでしょうか?
上原:夜、1人で部屋にいる時にふと思ったりしますね。詞を書こうとして色んな事を思い出してしまった時とか……。自分が言いたい事が上手く伝えられないとか、そういう事も含まれますね。

●歌詞を書いていく中で、自分の気持ちに気付かされたりする事はありますか?
上原:それはすごくありますね。普段は言葉にしてなくても、歌詞を書く事で、自分の気持ちや本心を発見する事はあります。

●歌詞を書いていく中で、自分の気持ちに気付かされたりする事はありますか?
上原:それはすごくありますね。普段は言葉にしてなくても、歌詞を書く事で、自分の気持ちや本心を発見する事はあります。

●詞を書く作業は、自分の生活の中でも大きなものだったりしますか?
上原:はい。とても大きいですね。自分の気持ちを整理するというか……。

< b>●自分の気持ちをまとめる為に詞を書くという事はありますか?
上原:詞を書く事で自分の気持ちを整理する事が出来る事もあれば、気づく事もあるという感じです。

●そうやって出来た歌詞を歌って人に伝えるという事は、上原さんにとってはどんな存在なのでしょうか?
上原:私は歌詞はすごく大切だと思って書いてます。歌う時は、曲と詞が組み合わさって生まれるものを、人の心に伝えられるように心掛けています。

●ライヴでもそういう気持ちを込めて歌っていると思いますが、曲に入り込むと体力を消耗したりしますか?
上原:体力はすごく消耗しますね。

●ライヴ前にいつもしている事はありますか?
上原:目を閉じて“上手くいきますように……”と念じてます。

●今回の曲をライヴで披露した時のお客さんの反応はどうでしたか?
上原:「Never free」はじっくり聴いてくれているという感じで、「lie」はノッてくれているという感じで、正反対な反応でした。「Never free」は静かな曲なので、ちゃんと聴いて欲しいなというのがお客さんに伝わっていたのが嬉しかったです。

●ライヴで「Never free」を披露されたヴァージョンと、今回のシングル・ヴァージョンは違いますが、これはどういう経緯でこのヴァージョンになったんですか?
上原:もともとはシングルにする予定ではなかったので、もっとシンプルで切ないピアノ・バラードだったんです。でも、思い入れのある曲だったから、せっかくシングルとして出すのなら、もう少し考えてみたいと思って。それで、アレンジャーさんにお願いして、いくつか新しいアレンジを作って頂きました。今のアレンジを選んだ一番の理由は、詞の内容とアレンジが一番合ってたからですね。

●今回はタイプの違う曲が収録されていますが、「lie」の歌詞はどういうイメージで書かれたのでしょうか?
上原:デモ・テープを聴いた段階では、とにかく激しいという印象がありました。それで攻撃的な感じの詞を書こうと思って書きました。

●“所詮 こんな世の中でも”というような歌詞を通じて、ここに出てくる主人公は、“やってられない”みたいな所があっても、実はそうじゃないというような裏返しの気持ちを感じたんですが。
上原:この曲の主人公は、すごく愛情に飢えてるんだけど、素直になれなくて反発しちゃったりしてるんです。

●上原さん自身も、こういう風に強がっちゃったりする事はありますか?
上原:今は愛情って大切だなって思いますけど、前は強がって、色々なものを突っぱねたりしてた時期があったので、この歌詞はその時の事を思い出して書きました。

●愛情が大切だなと思えるようになったのは何故でしょう?
上原:友人や家族とやりとりをしていく中で、どんな人間関係でも愛情で繋がってると改めて思ったというか……。特に家族はすごく大切だなと思ってます。

●これから歌詞を書く時も愛情がキーワードになってくるんでしょうか?
上原:そうですね。愛情をテーマに歌詞を書いてみたいと思います。

●今回このシングルが出来上がって改めて思う事はありますか?
上原:「秘密」を出した時は、復帰第1弾ではあったんですけど、私自身はまだ実感がなかったんです。だから本当の復帰第1弾は「Never free」というような思いがあるので、気合いを入れて作りました。

●「秘密」から「Never free」の間に、音楽活動を本格的にやっていくというような自覚も出てきましたか?
上原:はい。出てきましたね。

●今は引き続き楽曲制作をしてるんですか?
上原:歌詞を書く作業が増えてますね。明るい曲だったりとか、今まで書いた事がなかったような種類の歌詞を書く時は抵抗があったり時間がかかったりはしますけど、今は色んなタイプの歌詞を書きたいと思っています。

●それは新たな挑戦という事ですね。
上原:そうですね。それで色んな上原あずみを見てもらえたらなと思います。

●このシングルがリリースされる時には、上原さんは誕生日を迎えて1つ年を重ねていると思いますが、今年はどんな年にしたいですか?
上原:仕事面では、今年はシングルとアルバムを出したいというのがあります。

●それではプライベートでは?
上原:まだまだ幼いので、早く大人になりたいなあって……。

●どういう所が幼いと思うんですか?
上原:後で食べようと思って取っておいたお菓子を、おかんに食べられたりした事でカチ〜ンときてケンカになったりとか……。犬を飼ってるんですけど、噛み付いてきたら噛み付き返したり……。犬と同等にケンカしてます(笑)。

●上原さんが思う“大人になる”という事は、どういう事なんでしょうか?
上原:精神的に自立する事ですね。もちろん金銭面にも生活的にも自立しなきゃいけないなって。それは最近特にそう思うようになりました。とりあえず“自立”です!

●ちなみにこのインタビューが掲載された号が発行される日が上原さんの誕生日になりますが、今の段階(3月下旬)で誕生日はどうしてると思いますか?
上原:仕事だったら仕事をしていて、休みだったらおかんとハピカ(愛犬)とケーキを食べれてるといいなと思います。チョコレートケーキの上にイチゴとかオレンジとか果物がのってるのがいいですね。

●「UEHARA NIGHT」も行われますが、もう構想があったりしますか?
上原:今回披露できるかはまだ分からないけど、いつか弾き語りをしたいです。今キーボードのレッスンを受けてるんですけど、そこでも自分の曲を練習しているので、それをライヴでやりたいなって。弾きながら歌うというのはやっぱり難しいですけど、今まで以上に感情は込めやすくなると思います。

●上原さんはよく本を読まれているそうですが、今は読んでる本はありますか?
上原:哲学の本は前から読んでるんですけど、今は新しい哲学の本を探してます。

●music freak magazineでの連載も長く続けて頂いていますが、上原さんが書いているイラストを楽しみにしている読者の方がたくさんいますよ。
上原:本当ですか! 自分は絵が下手なので……。キモい絵だなといつも思ってるんですけど(笑)。これからも描くようにします!


上原あずみ

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「Never free」

2006.4.19 Release


GIZA studio
GZCA-4068 ¥1,260(tax in)