三枝夕夏 IN db

New Single
「Everybody Jump」

2006.7.12 Release


7月12日に三枝夕夏 IN dbが、疾走感溢れる8ビートロック・チューン「Everybody Jump」をリリース! 前作「Fall in Love」に引き続き、彼ららしいユニークなプロモーション・ビデオも話題のこの作品について、ヴォーカル三枝夕夏に話を聞いてみた。

●「Everybody Jump」について、制作の経緯を教えて下さい。
三枝夕夏(以下三枝):元々この曲は、ライヴがきっかけで出来た曲なんです。自分達のライヴのテーマ曲を作りたいなと思って。それでまず岩井さんが曲を書いて、私がそこに歌詞を付けて作りました。だから全くリリースする予定もなくて、実はもうライヴでは去年の末から何度も歌っている曲で、ファンの方と私達の中ではお馴染みの曲なんです。

●それが何故リリースする事に?
三枝:スタッフの方がこの曲を気に入ってくれて、アニメのタイアップにプレゼンしてくれたら、たまたまアニメ・サイドの方も気に入ってくれて。それで突然スタッフからシングルにします!って言われてメンバー全員驚いたんですよ。

●リリースが決まって、シングル用に何か変更した部分はありますか?
三枝:リリースが決まる前、タイトルは「途切れないキズナ」っていう名前だったんですけど、ライヴに来てくれるみんなが“ジャンプ、ジャンプ”ってこの曲の事を呼んでいて。やっぱりサビの部分が一番耳に付くし、覚えやすいタイトルにしよっかってメンバーで話し合って。それで、タイトルをサビに出てくる「Everybody Jump」に変更しました。あと、この曲はファンの方がきっかけで出来上がった曲だから、みんなで作ってる感のある作品にしたいなと思って、ライヴ中に観客の皆さんのコーラスを録音させてもらって、作品に採用しています。コーラスにはdb3人も全員参加しているので、メンバー4人とファンのみんなとで作り上げた、自分達にとっては本当に大切な1曲です。

●アレンジについては何かリクエストされましたか?
三枝:今回はとにかくライヴ感。聴いてくれたみんなが同じライヴ空間に居る感覚を持てる曲にしたかったので、疾走感溢れるテンポ感と、楽器の音色もある意味荒削りなライヴ感のある感じにしてもらって、あと、イントロの部分なんですけど、始まり方がちょっと特徴あって。いきなりドラムの打ち放しから始まるんですよね。これは一度アレンジが上がった後に、メンバーからアレンジャーさんにリクエストして直して頂いた部分です。

●歌詞はファンへ向けた内容になっているんですか?
三枝:一番言いたかったのは、どんなに離れていてもみんなとのキズナは途切れないよって。そう私は感じてるよっていう事と、サビの最後の、“嫌な事は全部このライヴで吐き出して、明日からまたお互い頑張ろう! そしてまた絶対笑顔で再会しようね!”っていう部分ですね。みんなそれぞれ毎日色んな事があると思うんです。でもライヴの瞬間はそういう事を忘れて気持ちが1つになれるじゃないですか。そういうライヴをやりたいなって思うし。次に笑顔で会う為に、お互い毎日頑張っていこうね!という思いを込めました。

●2曲目の「Walking in the wind with you」は、ミディアム調のUKロックですね。
三枝:そうですね。曲はとてもかわいらしい感じで、そこにわりと自分自身に近い歌詞を載せてみました。

●ご自分に近いというのは?
三枝:怒ってないのに、“今日不機嫌だね”とかメンバーに最近よく言われるんですよ! 自分ではそういうつもりは全然ないのに。それに、面白くないのに、愛想笑い出来たり、よく分かってないのに適当に話を合わせられる人っているじゃないですか。私、それが出来なくて。もっと大人にならなきゃいけないのかなぁ〜なんて思う事もあるんですけど。そういう所がマイペースって言われちゃう要因なのかなぁ〜??

●三枝さん真面目ですもんね。嘘が付けない性格っていうのは、よく分かります。
三枝:そうですか。そう言えば、ちょっと前にスタッフから三枝さんは“生きるのに不器用”ですよね、って言われて、“何だそれ?”って思った事がありました。自分では特別器用な方ではないけど、別に不器用だとは自覚していなくて、でも周りの人からはそう見られてるのか〜って、なんか考えてしまった事がありますけど。まぁこの曲も、そういうちょっと不器用な女の子が主人公になっています。やっぱり人間誰しも、みんなに好かれたい願望はあると思うんですよね。でも自分に嘘を付く事は出来ないし、自分を無理矢理曲げてまでみんなに好かれようとするよりは、例え人数は少なくても、ちゃんと自分を理解してくれる人が居れば頑張れるし、誰にでもきっと自分を理解して信じてくれる人は居ると思うし、そんな思いを歌詞にしてみました。

●他にこの曲の聴き所は?
三枝:岩井さんのコーラスですね。今回はローリング・ストーンズの「TELL ME」みたいに、あえてちょっとズレてるくらいのラフなコーラスになっています。音程とか、歌の長さとかをきっちり綺麗に合わせるんじゃなくて、もう1発録りに近い形のラフなコーラスが心地良い感じになっているんで、是非聴いてみて下さい。

●3曲目は愛内里菜さんとスパークリング☆ポイントの皆さんとコラボレートした「100もの扉」のソロ・ヴァージョンを収録されていますね。
三枝:はい。今回は葉山たけしさんにアレンジし直して頂き、オリジナルでは愛内さんが歌ってらっしゃるパートも私が歌わせてもらっています。またスパクリちゃんのコーラス部分はdbがコーラスを入れたりと、聴き比べて頂いても面白いと思います。

●聴き所は?
三枝:オリジナルもそうだったんですけど、この曲メロディはとてもメロディアスでポップな要素が強い曲だと思うんですけど、アレンジはパンクの要素を取り入れたロック調のオケになっていて、その当たりは最近のうちのバンドの方向性と一致する部分なんで、私自身も歌っていて楽しかったし、聴いていても疾走感があって気持ちいいと思いますね。何かに悩んで目の前の壁を越えられない人達に向けた歌詞の方も改めてじっくり聴いて頂けたら嬉しいです。

●さて、いよいよ2ndワンマン・ライヴが決定しましたね。
三枝:ここ何作か、ライヴで歌いたい曲を作り貯めてきたので、そろそろ思いきり爆発させたいなと思っています。

●ワンマンはおよそ2年振りになりますが、どんなライヴにしたいですか?
三枝:2年前のワンマン・ライヴの時から、音楽の方向性も少し軌道が変わってきて、よりライヴでみんなに楽しんでもらえる曲が増えてきました。この2年の間にバンドとしての結束力も高まってきてますし、そういう少し成長した三枝夕夏 IN dbを観てもらいたいなって思っています。

●ツアー・タイトルが相変わらずユニークですね。
三枝:はい。「CHOCO II と LIVE=(ちょこっとらいぶ)」です! 私達らしくないですか(笑)。まぁ、ちょっとダサイのがウリのバンドなんで。1stライヴも“one 1 Live=ワンワン・ライヴ”だったので、そこにひっかけて、“II=セカンド”という言葉を入れつつ、“ちょこっとのちょこは私の愛犬のチョコ”にひっかけて。犬つながりにしてみました。なんか、このタイトルみたいに、あまり肩の凝らない、オーディエンスとの距離がすごく近いライヴにしたいと思っています。

●5月にシングル「Fall in Love」、6月に「100もの扉」、7月に「Everybody Jump」、8月にはワンマン・ライヴと、気が付けばこの夏は色々続いていますね。
三枝:いえいえ、まだまだ。止まりません。この夏はもっともっと、ずっとずっと突っ走ります。去年からブログをやってるんですけど、そこで、以前よりもファンの皆さんの意見を聞けたり、応援の言葉をダイレクトにもらえたりして、すごくパワーになってるんですよね。こんなに自分達を支えてくれている人達がいるんだって思ったら、もっと頑張らなきゃって思って。そしたら、最近はすごく制作意欲が高まってきて。作曲の方も頑張ってるんで、近々また作品に出来たらいいなと思っています。


三枝夕夏 IN db

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「Everybody Jump」

2006.7.12 Release


GIZA studio
GZCA-4074 ¥1,260(tax in)