宇浦冴香

New Single
「Sha la la -アヤカシNIGHT-」

2007.3.14 Release


2006年12月27日に「Tears 〜涙はみせたくない〜」でデビューした注目の17歳シンガー、宇浦冴香が早くもニュー・シングル「Sha la la -アヤカシNIGHT-」を3月14日にリリースする。この曲はアニメ「結界師」オープニングテーマとして昨秋よりオンエアされ、既に話題になっていたナンバー。この楽曲で彼女の事を知った人が多いはずだ。作詞&作曲を手掛けたのはB'zの稲葉浩志。ザクザクとした躍動感溢れるロック・サウンドに、強い信念を持った主人公の呟きがちりばめられた歌詞が印象的なこの曲を、宇浦は内に秘めたパワーを感じさせる凛としたヴォーカルで一気に歌い上げている。先月行われた“RINA AIUCHI VALENTINE LIVE 2007 -GIRLS N' ROSES-”でも披露し、存在感のある歌声で会場を魅了したのは記憶に新しい。カップリングの「背中越しの笑顔」は、宇浦が作詞を手掛けたシンプルなアコースティック・テイストのナンバー。この曲では切ない気持ちを抱えた主人公の前に進みたいという想いが綴られており、包み込むように歌う優しい声が魅力的だ。楽曲との出会いを通して様々な面を見せてくれる宇浦冴香に、今回のシングルについて話を聞いてみた。(INTERVIEWED BY EMI MORI)

●今回リリースされるシングル「Sha la la -アヤカシNIGHT-」は、デビュー前からアニメ「結界師」のオープニングテーマとしてオンエアされていた曲ですが、レコーディングはいつぐらいに行ったのですか?
宇浦冴香(以下宇浦):テレビ・アニメ用の音源として最初にレコーディングした時は、去年のまだデビューする前で、ただ一生懸命に歌う事に専念していました。それからシングルとしてリリースする事が決まってから、より強い楽曲にしなきゃいけないという思いが強くなって、改めてレコーディングしました。

●この曲を最初に聴いた時はどう思いましたか?
宇浦:パンチがある曲で、聴くだけで力が漲る感じがしました。そこから色々な色を感じさせる曲だなって思ったんです。根底には真直ぐな筋が1本通っていて、表面には色々な色があるというか……。

●具体的にどんな色が浮かびましたか?
宇浦:歌詞の中の“君を守る”という強い気持ちが伝わってくる部分は、赤っぽい色が浮かんできました。その他にも暗い色も出て来たりして、歌詞のフレーズによって色々な色が浮かんでくる曲でした。

●サウンド的にも強い楽曲になっていると思うのですが、宇浦さんはこういったタイプの曲は聴かれますか?
宇浦:自分の気持ちが弱っている時は強いギター・サウンドの曲を聴く事は多いですね。自分自身もそういうサウンドは好きなので、ゴリゴリのロックとかはよく聴いています。

●歌声も力強く響いている様に聴こえたのですが、これは曲に引っ張られたりしたのでしょうか?
宇浦:この曲の中には、自問自答だったり、誰かを守りたいという気持ち、そして誰かを守る為に強くありたいという様な色々な思いが詰まっていると思うんです。歌詞を読み込んでいく中で、自分の気持ちも自然に引っ張られて、思いも強くなっていったので、歌う時も力強くなったんだと思います。

●今回の曲の歌詞の中で特に共感した部分はありますか?
宇浦:「結界師」はマンガを読んでいたので、最初にこの歌詞を読んだ時は“あの世界観を曲に込めているのは凄いな”と思いました。それと同時に、自分の生き方や人生に置き換えても共感出来る曲だとも思いました。自分も考え込む事があるので、最後の方の“何ができる 何が変わる”というような自問自答の部分は特に共感出来ました。それから“届けたい言葉なら胸の中にある”とかも、作詞をする立場としてはシンプルなんだけどそこに思いが凝縮されている所が凄いなって……。

●他の方が書かれた歌詞を歌うという面で、意識した部分はありましたか?
宇浦:自分が書いた歌詞は自分の中から出て来た言葉で、そこに既に思いがあるので、それを歌に乗せてより力を加えられるかという事になるんですけど、書いて頂いたものを歌うという事は、どれだけ歌詞を読んで消化して人に伝えるかいう事が重要になってくるので、最初は初めての経験という事もあって苦労した部分もありました。歌い込む事で自分の身にしてから、伝える様にしていったという感じです。

●曲中に稲葉さんのコーラスが入っていますが、これを聴いた時はどう思いましたか?
宇浦:男性ヴォ−カルのコーラスが入る事でパンチが増して、自分自身も励まされた気がしました。

●既にライヴでも披露されていますが、実際に歌う時に心掛けた事はありますか?
宇浦:「結界師」で流れていたという事で、お客さんも期待されていると思ったので、よりパワフルに歌うように意識はしました。

●カップリングの「背中越しの笑顔」はアコースティックな感じですね。
宇浦:この曲のデモは随分前からあって、シンプルなギターの曲だったんですけど、最終的にもっとアコースティックな感じになりました。歌詞は最近になって書いたものです。最初に聴いた時はすごく透明感があって切ない曲だなと思って、人を好きになる前の段階の事を歌詞に書きたいなって……。歌詞を書く時のイメージはわりとすぐに浮かびましたね。

●歌詞もスラスラ書けましたか?
宇浦:曲を聴いた時のイメージが映写機で映した様な情景が浮かんできたんです。これは自分にとっても初めての体験で、自分の新しい面を発見出来た気がしました。その情景を言葉に変えていくという作業は、すごく楽しかったです。なので、歌詞の中にもより具体的な言葉を入れる事が出来ました。最初に聴いた時は、女の子が教室の席に座っていて、窓の外の空を見上げている情景が浮かんだんです。それで窓から見える空は晴れて綺麗なのに、その女の子はすごく悲しそうな表情を浮かべているという……。そこから彼女が何でそんな顔をしているのかを考えていって、歌詞を広げていきました。

●この曲の歌詞では、どういった事を1番伝えたかったですか?
宇浦:この曲に出てくる主人公が、悩んでるだけじゃなくて、最終的には自分の力で好きな人に想いを伝えるという前向きな考えを持てたという事を1番伝えたいですね。

●この女の子は、この後想いを伝えたんでしょうか?
宇浦:それは聴いて下さる方のそれぞれで解釈して頂けたらと思うんですけど、自分としては伝えたんだろうなとは思います。悩んだりして弱い部分もあるんだけど、この女の子は自分で決めた事を投げ出す様な子じゃないと思ってるんです。だから最終的に自分で決めた事は伝えたんだろうなって……。結果は分からないですけどね。

●この女の子と宇浦さん自身はリンクする部分はありますか?
宇浦:人を好きになる気持ちというのはリンクしてると思います。切なさを伴ったり、胸を痛めたりとか……。

●もし宇浦さんが主人公と同じ状況だったら、相手に想いを伝えますか?
宇浦:伝えると思います。前に進む事が大事だと思うし、結果ももちろん重要なんですけど、そこまでに自分が何をしたかという事が大切だと思うので。“あの時ああすれば良かったな”と後悔するより、“フラれちゃったけど、あの時言って良かったな”と言う方が先に繋がる気がしますよね。

●後悔はしたくないと。
宇浦:言って後悔する事があったとしても、それで終わる訳ではないので、その先に繋げていく為にも決めた事は貫いた方が良いと思います。悩んで考える事から学ぶ事も多いので、それすごく大事だと思います。この曲ではそういう前向きさを感じ取って欲しいと思うし、今片思い中で気持ちを伝えられないでいる人には、少しでも勇気を持ってもらえたらいいなって……。もちろん好きな人がいない人でも気持ちを共有出来る部分はあると思うので、そういう所を感じ取ってもらいたいですね。

●歌う時に特に気を付けた所はありましたか?
宇浦:歌詞の情景や、主人公の女の子の気持ちを伝える事を1番心掛けて歌いました。

●今後も色々なタイプの楽曲と出会って行く事になると思いますが、それは楽しいですか?
宇浦:すごく楽しいですね。「背中越しの笑顔」は曲を聴いて映像が浮かぶという自分自身でも初めての体験が出来た事もありますし、色々な曲を聴くたびに、自分でも思い付かなかった様な体験が出来たり、前には考えられなかった様な想いが沸き上がってきたりするのって、自分にとってすごく大切だと思っています。それが自分自身のプラスになるし、聴いて下さる方にもそういった部分を伝えていきたいです。


宇浦冴香

New Single
「Sha la la -アヤカシNIGHT-」

2007.3.14 Release


GIZA studio
GZCA-7088 ¥1,050(tax in)