note

New Single
「Hey! Girl!!」

2007.11.14 Release


今年4月にメジャー・デビューして以来、コンスタントに作品を発表しているnoteの3枚目のシングル「Hey! Girl!!」が、11月14日にリリース!! 軽快なリズムに乗せて歌われる遊び心溢れる歌詞が印象的なこの曲は、テレビ愛知で放送中の「Bonita!Bonita!!」というファッション・エンターテインメント番組と連動して作られており、今までのnoteの楽曲タイプとは異なる、ガールズ・コーラスやハンド・クラップ等が盛り込まれた底抜けに明るいナンバーに仕上がっている。後に続く「BRAND NEW WORLD」や「ニュース」はインディーズ時代に作った骨太な楽曲で、社会に向けたメッセージが詰まった歌詞にも注目して欲しいナンバーだ。新しい事に挑戦し続けるnoteの意気込みが感じられる今作について、ヴォ−カルの真田修壱とベースの木村充伯に話を聞いてみた。(INTERVIEWED BY EMI MORI)

●前作の「I can fly」の取材をさせて頂いた時、次の作品もビックリする感じの曲になるとおっしゃっていましたが、それが今回の「Hey! Girl!!」だったんですね。この曲もテレビ番組とリンクした形で作られたという事で。
真田修壱(以下シュウ):そうですね。テレビ愛知で放送されている「Bonita!Bonita!!」のエンディング・テーマを作ってみないかというお話を頂いて作った曲です。

●「Bonita!Bonita!!」は女性をターゲットにした番組ですが、それを意識した曲という事でイメージしたものはありましたか?
シュウ:女性に対して歌う曲なら、バラードで“君が〜”みたいな感じでしっとり歌うよりも、ちょっとルンルンでパーティ・ソングみたいなものが良いかなって。「I can fly」の時はみんなが歌えるメロディ・ラインにしたいというのがあったんですけど、「Hey! Girl!!」はそれとは全然タイプの違った、カラオケでもみんなが歌える曲というものを想像して、自分のやりたい様に作ったという感じですね。

●番組とリンクした曲という話がなかったら、noteとしてこういうタイプの曲をすぐに作るという事はなかったかもしれないですよね?
シュウ:そうですね。自分達の中でも新しい空気を持った曲になりました。こういう曲が作れて、自分達にも新しい可能性があるなと思えたし、これをモチーフにして違う曲を作ってみたりする様にもなったし、今回も新しい発見がある制作作業だったと思います。この曲は今まで発表してきたシングルの中でも1番面白いです。もちろん僕らも作っていてすごく楽しかったです。

●木村さんはこの曲を聴いてどう思いましたか?
木村充伯(以下木村):ごく分かりやすくて、この番組がターゲットにしている年齢層の人達には受け入れられるんじゃないかとは思いましたね。

●それを実際に自分達がプレイして形にしていく事に対しては、どう思いましたか?
シュウ:実は最初、この曲が出来た時、“これはちょっと今までのnoteとは違うけど、どうかなあ”と思ったんです。でもnoteとしての可能性を1番秘めている曲だとも思いました。新しい領域に踏み込んだ時って、それだけ可能性もあると思うし、この曲を聴いた人からどんな反応がくるのかという意味でも期待の1曲になりました。

●「Hey! Girl!!」はアレンジも含めて、色々なものが詰まっていますよね。女性コーラスも入っていますし……。
シュウ:あれはnoteにとっても初めての事で、ドキドキしました(笑)。最初に僕が曲を作って持って行った時はコーラスは入っていなかったんですけど、そこで“女の子の声を入れてみよう”という提案が出た時は、斬新な意見だと思いながらも“やってみましょう!”って……(笑)。それですぐにコーラス部分のレコーディングをしたのですが、“イェイ♪イェイ♪”が入ったのを聴いた瞬間“これでいこう!”と思いました(笑)

●女性コーラスを入れるという提案は、制作スタッフの方から出たんですか?
シュウ:はい。僕らの中ではそういうアイディアはなかったですね。今となってみれば、あの女性コーラスがないと「Hey! Girl!!」じゃないと言い切れるくらい重要なものになっています。

●歌詞はどういうイメージで書かれたんですか?
シュウ:主人公には理想の彼女と思える人がいて、その人はいつも小悪魔みたいに微笑んだりするんだけど、それが最高に好き、みたいな感じの男の可愛らしい気持ちを綴ったものです。歌詞の中にも“名古屋巻き”とか具体的な言葉を入れてみたりしています。

●今回も歌詞の中で言葉遊びをしていますよね?
シュウ:してますね。“ヨクバリ−タ ボニータ”とか“ホシガリータ ボニータ”とか……(笑)。歌詞の内容が陽気なので出来たんだと思います。

●今までのnoteの歌詞に出てくる男性とは対極にいる感じの人ですよね?
シュウ:そうですね。魅力的な女性はついつい目で追ってしまうという、正直な気持ちを綴った感じになっています。

●歌詞はすんなり書けましたか?
シュウ:歌詞全体の大きなテーマに辿り着くのは早かったですね。後は部分的に調整して出来上がったので、作業的にはすんなり進んだ曲ですね。

●そうやって出来た曲を聴いて、木村さんはどう思いましたか?
木村:曲的な部分で言うと、8ビートの明るい感じの曲は今までのnoteの曲の中にはなかったので、それはすごく面白いと思ったし、歌詞に関しても言葉を遊びも入ったライトな感じで良いと思いましたね。
シュウ:noteの前にやっていたバンドでは、こういうタイプの曲やってたんだよね?
木村:こういうテイストで、もっと責めている感じだったかな……。
シュウ:それをnoteでやってみて、どう思った?
木村:一言で言うとカッコ良く仕上がりました、っていう感じかな。サウンド的にもナヨっとした感じになりそうだけど、ちゃんとnoteらしさを残した上での軽い感じも出せていると思うから、バランスは良いと思います。
シュウ:「Hey! Girl!!」はタイトで鋭いサウンドに、そこに少しナヨっとした“イェイ♪イェイ♪”が入る所がまた良いんですよね(笑)

●これをライヴでやる時、“イェイ♪イェイ♪”はどうなるんですか?
シュウ:コーラスなしという形になると思います。だからライヴでお客さんに“イェイ♪イェイ♪”って言ってもらえたら嬉しいですね。

●「Hey! Girl!!」というタイトルもインパクトがありますよね。
シュウ:これは最初にサビの歌詞の“Hey! Girl!!”というのが浮かんできたので、そこから取りました。タイトルも段々大胆になってきている気がします。前のシングルのカップリングの「心配ないぜ!!」もビックリ・マークが付いていましたし……。「Hey! Girl!!」では、綺麗になりたいと思って奮闘している女の子が一番綺麗なんじゃないかという事にも触れているんです。英詞の“Spy on the world”というのもそういう所からきています。そういう女性はたまに小憎たらしかったりするんですけど(笑)、そういう人に限って気になるというか……。

●今後、こういうタイプの曲が生まれそうですか?
シュウ:こういうリズム・サウンドが僕は好きなので、これをnoteとしてどう消化して次の曲に繋げていけるかが、楽しみですね。実はこの第2弾っぽい曲もあったりするんですけど、それもすごくカッコ良いので機会があれば発表したいです。

●「BRAND NEW WORLD」は、疾走感溢れるサウンドとしてはnoteらしい曲になっていますね。
シュウ:ある意味、期待を裏切らない曲ですよね。「BRAND NEW WORLD」と3曲目の「ニュース」はインディーズの頃の曲で、2年くらい前からあったものです。歌詞の書き方に関しては、今の僕じゃ書けないものになっていますし。ここでは抽象的な表現の仕方で歌詞を書いていますけど、僕は今でも「BRAND NEW WORLD」の歌詞と同じ感情は持っているんですよ。昔は相手を認められなかったり、他人の意見を聞き入れられなかったんですけど、今は人間それぞれの考え方があるんだなと認められる様になりました。

●歌詞は書いた頃から変わっていないんですか?
シュウ:細かい部分を少し直しましたけど、基本的には変わっていませんね。「BRAND NEW WORLD」も「ニュース」もライヴでやってきた曲です。

●これらの曲を今回レコーディングするにあたって、改めて気を付けた部分はありましたか?
木村:「ニュース」については、ポジションを1オクターブ低くして、前より重たいサウンドにする様にしました。その方が前よりどっしりした感じが出てカッコ良くなったので、それでいこうという事になりましたね。
シュウ:「ニュース」はインディーズの頃のアルバムにも入っているんですけど、その時よりもロック感が増しましたね。
木村:前はアコギが入っていたんです。テンポも前よりアップしていますね。

●「BRAND NEW WORLD」も「ニュース」も、歌詞は広い所に向けて発信していますね。
シュウ:この2曲は社会に対して訴えかけている歌詞になっています。この曲を書いていた時は、大きな壁にぶつかっていて、それをどうやって乗り越えられるかを考えていたんだと思います。今歌詞を書いたら“それもしょうがないよな……”というテイストが出ちゃうと思うんですけど、当時書いた歌詞だから“諦めて欲しくない”という気持ちがすごく詰まっています。自分より若いの世代に対しては特にそう思いますね。そこで歌詞の中でも“叫び続けろ 声が枯れても そいつはきっと届くはずさ”と……。それが届きにくいのは社会のせいだったり、そんな社会に順応しようとしている自分自身だったりすると思うんです。そんな色々なモヤモヤを乗り越えてこそ、自分がいつか見たかったものが掴めるはずだから、そのモヤモヤの飛び込もうぜという内容になっています。

●この歌詞はシュウさんが書かれたものですが、木村さんはこういった事にリンクする思いがあったりますか?
木村:それはありますね。地元の若い世代の子と話をしたりライヴを見たりすると、夢を見なくなったなとは感じますね。もっと夢を見ればいいのになって……。僕はそれを持っていたので今こうしてバンドで活動しているので、それは自分が体験した事だから伝えられる立場だと思うんです。でも、それを切り開くのは自分次第だと思うので、若い子達が僕らを見てああいう風になりたいなとか、そういう風に思ってもらえると嬉しいし、僕らもそういう対象であり続けたいです。

●抱えている想いは同じでも「ニュース」の歌詞の方がシュールですよね。
シュウ:ニュースを見れば毎日色々な事が起こっているのを知っているのに、気付かないふりをしたり、そういう事件が起こるのを時代のせいにしたりしている人って多いんじゃないかと……。そういう人って、自分に危険が降り掛かった時にすごくビックリしたりすると思うんです。だから日々の生活の中で事件が自分に起こりうるかもしれないという事をもう少しそれぞれが考えたら、世の中も変わっていくんじゃないかという、提示を込めて歌詞を書きました。

●コーラスもきれいですね。
シュウ:コーラスに関しては、インディーズ・アルバムに収録した時と同じ感じですね。ちなみに僕の父が1番好きな曲が「ニュース」です(笑)。“あれがシングルじゃないと嫌だ”と言っていました。この曲には不思議なパワーがあって、何回でも聴けるんです。

●木村さんが最初にこの曲を聴いた時、どんな印象を持ちましたか?
木村:シュウの曲は基本的にリフから始まるんですけど、Aメロにしてもリフを中心に構成されていたので、当時のnoteの楽曲からしても今までとは違う感じの位置付けの曲だなと思いましたね。

●今も引き続き制作作業をしていらっしゃるんですか?
シュウ:常にレコーディングはしていますね。まだいつ出るとかは正式に決まってないんですけど、アルバム制作も含めた作業をしています。これからもレコーディングを続けて良い曲を厳選してアルバムを作れたらと思っているので、カッコ良いアルバムが完成したらお知らせします(笑)

●今回のシングル「Hey! Girl!!」が11月14日にリリースされた後は、今年も残り少なくなっている時期になりますが、2007年を振り返ってみてどうでしょうか?
シュウ:メジャー・デビューしてからだとまだ3ヶ月ちょっとしか経ってないんですよね。それがまずビックリです。実は11月半ばから東海ラジオで僕1人でパーソナリティを務めるラジオ番組がスタートするんです。「Bonita! Bonita!」もテレビ愛知ですし、地元と関わった形で色々な事が出来ているのは嬉しいですね。



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New Single「Hey! Girl!!」

2007.11.14 Release


ZAIN RECORDS
ZACL-4007 ¥1,260(tax in)