BREAKERZ

New Album
『CRASH&BUILD』

2007.12.5 Release


今年7月にデビューしたBREAKERZが1stアルバムのリリースから5ヶ月というハイ・ペースで、早くも2ndアルバム『CRASH&BUILD』をリリースした。前作でその勢いあるバンド・サウンドと魂のこもったストレートなリリックを聴かせBREAKERZという存在を叩き付けた彼等は、今作でタイトル通り“壊してまた作り上げる”というBREAKERZのコンセプトを表現している。新たなサウンドの追求と楽曲へのこだわり、そして更なる進化へと可能性を広げていく彼等に今作について話を聞いてみた。
(INTERVIEWED BY EMI MORI/EDITED BY NORIKO DOTE)


●前作の取材時に曲を沢山作っているとおっしゃっていましたが、今作では作り溜めていたものを作品として形にしていったんですか?
DAIGO:そ作り溜めていたものも勿論あるんですけど、1stアルバムをリリースしてライヴとか色々な経験した上で新たに作った曲が多いです。俺もAKIさんもSHINピー(※SHINPEIのこと)も24時間制作体制なので、デビュー・ライヴ以降に作った曲も入っています。アレンジも含めて常に制作はしている感じですね。

●夏に1stアルバムをリリースしてから色々な経験を重ねていく中で感じた事等はありますか?
DAIGO:7月にデビューして“BREAKERZ”としてスタートを切る事が出来たし、ワンマン・ライヴもバンドと会場に来てくれた皆でデビュー・ライヴに相応しい勢いのあるライヴを作り上げられたと思うので、次はもっともっとBREAKERZのオリジナルなサウンドを出していきたいと思っています。ライヴもそうなんですけど、BREAKERZにしか出来ない音楽を追求して、今よりさらにもっと深く、濃い感じで色々と作っていきたいです。
AKIHIDE:1枚目の時は手探りの状態で、その中で最高のものを作ろうと3人が全力でぶつかっていく事で1つの形が出来たと思うんですけど、制作を進めていく段階でそれぞれのキャラクターだったり色々と見えてきた物が結構沢山あったので、今回の制作期間は音楽性で自分を表現するにはどうしたらいいんだろうという事にすごく向き合えました。その結果メンバーそれぞれが活きてくる曲やアレンジ、テイクを録る事が出来たと思います。曲作りに関しても僕がDAIGO君の曲に詞を書いたり、2人で共作したりして作り方から色々と挑戦していったので、BREAKERZとしてどんどん進化している感覚がありますね。
SHINPEI:ライヴを経験した後に2枚目のアルバムを作る事が出来たのは結構大きいと思いますね。スタジオ制作をしていく中で築き上げられるいい関係っていうのも勿論あるんですけど、やっぱり生音でドカンとでっかい音を出して、汗かいてっていう空間を一緒に経験した後に、じゃあ次は何をやろうかって考えて作れるというのは一皮剥けた自分達でやれる気がして新鮮でした。1枚目は“とにかくいくぞ”っていう勢いがあって生まれたアルバムだと思うんですけど、2枚目は1回全てを出し切った中で更に“自分達に出来る精一杯を詰め込もうよ”っていう、そういう意味での勢いが1枚目よりも出たアルバムになっているので、いい感じの制作が出来たと思います。

●今年1年で2枚のアルバムをリリースする事になりますけど、今年中にもう1枚出そうという話は皆さんから出てきたんですか?
DAIGO:そうですね。曲もどんどん溜まっていくし1枚目は俺の曲ばっかりだったので、2枚目は俺と違うタイプの曲が書けるAKIさんの曲を入れたいなと思っていたんですよ。だから今回はバランス的にも色々な楽曲が出来て、BREAKERZとしてまた新たに1つの作品が出来上がったという感じがします。1stから5ヶ月で2枚目のアルバムをリリースするというのはあまりないと思うんですけど、でも出そうと思えば本当に8枚組とかで出しちゃえる位なので(笑)。でもさすがにそれは聴く側もきついでしょうし、お互いが疲弊してしまうと思ったので、厳選して1枚に詰め込みました。

●先程AKIHIDEさんのお話にも出てきましたけど、メンバー全体の色を見せていくという事に関しては皆で話し合って決めたんですか?
AKIHIDE:僕達は本当に曲ありきなので、曲を作っていく段階で色々と話し合いました。ギター陣はもっと色々な部分で話をしていたみたいですね。

●ギターのお2人は以前の時よりも緻密にやりとりされたんですか?
AKIHIDE:そうですね。時間もありましたし、ライヴとかでお互い攻めてきてだいたいこうくるなというのが読める様になったので、デモを作る時も隙間を埋めるというか、こうしてくれるだろうみたいなものがあって話も早かったです。前回はどう付き合っていくかという思いが心の中で強かったかも知れないですけど、今回は自分をどう出せるかっていう部分に焦点が変わってきましたね。

●そうなると音楽も広がりますよね。
AKIHIDE:もちろん純粋に音楽も広がりますし込められるパワーも増えていくので、今回はよりプレイに専念出来ました。リズムや技術的な部分でお互い厳しく録れたと思います。

●具体的にはどういうやりとりをしていったんですか?
SHINPEI:やり方としてはお互いにデモを聴いておさらいをしておいて、詳しい話は現場でするという感じです。
DAIGO:まぁ本当に“事件は現場で起きてる”っていう感じですかね(笑)

●その方が解決も早いですよね。
SHIPEI:バンドなので“現場で”というのはまさにそうです。「NO SEX NO LIFE」という曲は、現場で音作りをしてたAKIさんのちょっとしたフレーズから、凄まじいスピードで出来た曲ですしね。
DAIGO:AKIさんが軽く弾いてたメロディがすごく良くて、その場ですぐにレコーダーを出して最初のド頭のイントロ・リフだけ録ったんです。メロディは俺がふんふん言ったりして、それをAKIさんがこんな感じは?って広げて展開していったので、4分弱位の曲なんですけど2分で作りました(笑)
AKIHIDE:2分は大袈裟だとしても(笑)、本当にそれ位の勢いで、1回歌うよりも短い時間で帰り間際に録りました。
DAIGO:だからと言って適当ってわけじゃないですよ。
AKIHIDE:だからこそ勢いがあるっていう感じですね。

●DAIGOさんから見て、ギター陣お2人のやりとりで今までと違うと感じた所はありましたか?
DAIGO:お互いがお互いの存在を尊重しつつ、攻める時は攻めるっていう良い感じの制作が出来ていたので、自分のキャラクターを意識しつつも最終的にはBREAKERZのサウンドとしてちゃんとまとまってると思います。1stの時よりも人としての絡み的な部分でちょっと心を開いてきたなっていう感じがして、見ていてなんか微笑ましかったです(笑)。音楽の部分ではガチでやりあってますけど、プライベートな部分も扉が開いてきたかなと(笑)
SHINPEI:まぁそれはおいおい……、ツアーで一緒に風呂入ったりしてね(笑)
AKIHIDE:男はやっぱり風呂で(笑)

●今回のアルバムはタイトルもインパクトがありますね。
DAIGO:そうですね、これは皆で考えて色々出し合った中から決めました。BREAKERZのコンセプトが“壊してまた作り上げる”なので、新しい物を作っていくという意味では新たなBREAKERZのスタートに相応しいタイトルになっていると思います。

●1枚目は俺達がBREAKERZだという事を叩き付ける様な、音楽でその観点をぶち壊す位の強気なイメージだったと思うんですが、今回はちょっと違いますか?
DAIGO:新しいチャレンジという意味では「B.R.Z 〜明日への架橋〜」ですね。自分達をテーマに歌った曲なんですけど、ちょっとラップもどきみたいなものも間奏に入れているので、そういった挑戦は2枚目だからこそ出来た部分だと思いますね。

※この続きは本誌にて…。


BREAKERZ

New Album『CRASH&BUILD』

2007.12.5 Release


ZAIN RECORDS
ZACL-9020 ¥3,059(tax in)