竹井詩織里

Best Album
『竹井詩織里 ベスト』

2008.2.6 Release


デビューから4年を迎えた竹井詩織里の初のベスト・アルバム『竹井詩織里 ベスト』が2月6日にリリースされた。ズバリそのままのタイトルに潔さすら感じてしまう今作は、今までに発表したシングル全曲に加え、未発表曲3曲と「桜色」のアカペラver.も収められた、彼女の音楽の歩みに触れる事が出来る内容になっている。
全曲を通して聴いて改めて気付かされるのは、歌声の変化。デビュー当時から清涼感溢れるヴォ−カルに定評があった彼女だが、作品を発表する度に声の深みが増し、表現力豊かになっているのが分かる。その成長は彼女の歌詞にも表れており、何気無い風景を切り取ったものから女性の奥底にある真相心理に扱ったものまで様々。楽曲タイプも多彩で、それを見事に自分のものにして歌い上げている所からも、彼女のアーティストとしての力量を感じずにはいられない。
いつも音楽と向き合い、それを正直に形にしてきた竹井詩織里。彼女の23歳の誕生日に発売された今作について、話を聞いてみた。


●初のベスト・アルバムがリリースされますが、今回こうして全シングルが収められた事で改めて思う事はありますか?
竹井詩織里(以下竹井):いい曲が多いな〜と(笑)。1作1作、そう思える物を出してきた訳だから、当然と言えば当然なんですけど。作ってから何年経っても良いと思える物作りをデビューした時から目指して作ってきたので嬉しいです。そして、本当に沢山の人の支えがあって出来たのでありがとうの気持ちですね。

●シングル曲の他に新曲も収録されていますが、これはベスト・アルバムを発表する事が決定した時にそうしようという事になっていたのでしょうか?
竹井:そうですね。単純に今までのシングルをパッケージしただけでは、ちょっと面白くないなと思ったし、ベスト・アルバムの話が出た時点で、これまでのシングルと並べても良いなと思える良い曲があったので……。というのはシングル曲として制作を進めていたという事もあるんですが、せっかくのベストだし、ずっとシングルを買ってきてくれたファンの方の為にも新たな曲等も入れよう、となりました。本当はもっと入れようかとも思ったんですが、1枚で聴くにはこれ位が丁度いいかなと思い、厳選した結果この形にしました。

●「Cherish you」「hide & seek」「春が通り過ぎる」の3曲は、どんな部分が決め手になって今回のベストに収められる事になったのでしょうか?
竹井:「Cherish you」は本当はシングルでもいいなと思って制作を進めていた曲なのですが、出し惜しみせず入れてしまおう、という事で入れました。最近、私の周りでも結婚する友人が増えてきて、女性から男性に送る決意の曲があってもいいかなと思い歌詞を書きました。“あなたについていく”ではなく“あなたと歩いていく”と言う事で、強い女性を表現しています。
「hide & seek」に関しては、実はこの曲2〜3年前位からあったんですよ……。レコーディングもしていたのですが、どちらかというと、私アップ・テンポな曲は苦手だったので、あんまりしっくりこなくて、私にはまだ早いのかな……なんて機が熟すのを待ちながら、何度も歌詞を書き直しては歌うという作業を繰り返してました。で、最近やっと感情の込め具合だとかが自然と掴めて、やっと納得いく物が出来たんですね。私の成長と共に長い時間をかけてできた曲なので、ベスト・アルバムにふさわしいのではと思い入れました。
「春が通り過ぎる」はシンプルだけど良い歌。そんな曲を作りたいなと思っていた頃の曲で、あんまり奇をてらう事もなくお風呂でハミングする感じで作りました。そしたら、周りのスタッフが珍しく褒めてくれたので、ライヴで歌ってみたら、お客さんも気に入ってくれて、小さく心の中でガッツポーズでしたね。で、アレンジを古井さんにお願いしたら、すっごく泣けるアレンジを作って下さってぐんと良くなったので、これは入れるしかないなと思いました。もうすぐ春ですし、ぜひ思い出に浸りたい時等に聴いてもらえればと思います。

●今作の収録曲の中で、特に思い入れのある曲を1曲と選んだ理由を教えて下さい。
竹井:「桜色」かな。シングルverにはお寺でライヴした事とか、沢山の思い出が詰まっているし、あとボーナス・トラックのアカペラverが本当に良い物に仕上がっているので単純に嬉しくて。作業は大変ではあったけど、無音の状態から1音1音積み重ねていくうちに段々と世界が広がっていくのは楽しかったし、スタジオでみんなで作っている時間も、今までで1番と言っても良い程濃厚だったんです。

● 今までの音楽活動を振り返る作業の1つにもなるベスト盤のリリース日は、竹井さんの誕生日でもあります。新たに年を重ねて、これからやりたい事等はありますか?
竹井:私、機械系が苦手で最小限の事しか出来ないんですね。でも、出来ない出来ないって言っていても、ずっと出来ないままで時が過ぎていくので、知っていく努力をしなきゃと思っています。何にしてもそうですが、23歳とかそこらで知っている事なんて本当に微々たるもので、世の中のほとんどの事を知らないで生きているんだから、別に恥ずかしいと思う事はないし、これから学べばいいんだ!と最近思うんです。なので、自分の殻を破る1年にしたいと思っています。なのでまずは、パソコンから。

※セルフ・ライナーノーツは本誌にて…。


竹井詩織里

Best Album
『竹井詩織里 ベスト』

2008.2.6 Release


GIZA studio
GZCA-5122 ¥3,059(tax in)